そっと膝まくら
リビングのソファで三蔵が新聞を読んでいると。
「三蔵、みつけた!」
たたた、と悟空が駆け寄ってきた。
ぽん、と身軽に隣に座ると。
「おい」
新聞を上に避け、こてんと、三蔵の膝のうえに頭を乗せる。
そのまま満足そうな顔で動かない悟空に、三蔵は顔をしかめる。
「……いきなりなんだ」
「だって三蔵、久し振りだし」
「久し振りもなにも……ずっと家にいるだろうが」
「いても、顔合わせないし」
「ちゃんとメシは一緒に食ってたろ」
「上の空でね」
ぷくっと頬を膨らまず悟空に、三蔵の眉間の皺が深くなる。
不機嫌になった――というより少しばつが悪いとか、そういう感じなのだろう。
悟空はクスリと笑うと、ごろごろと猫が懐くような素振りを見せる。
「お仕事、終わったんだ」
「あぁ」
「じゃ、しばらくこーしててもいいよね」
その問いかけに、返ってきたのは沈黙。
だが。
頭に手を置かれて、くしゃりとかき混ぜるようにされて。
悟空はそっと微笑んだ。
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